しーまんの映画から学ぶ人生

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映画は一人で見に行くけど、なんだかんだ感想は話したい。だけど話す相手がいないからブログを書く事にしました。

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【ネタバレ感想】映画『カメラを止めるな!』から学ぶ人生(レビュー・解説)

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みんな観ろ観ろ言うけどさ〜

 

 

どん

 

 

『カメラを止めるな!』

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作品情報

 

スタッフ・キャスト

 

スタッフ

監督 上田慎一郎

脚本 上田慎一郎

プロデューサー 市橋浩治

撮影 曽根剛

録音 古茂田耕吉

特殊造形 下畑和秀

メイク 下畑和秀

ヘアメイク 平林純子

衣装 ふくだみゆき

編集 上田慎一郎

音楽 永井カイル

(以上、映画.comより)

 

 

キャスト

濱津隆之 日暮隆之
真魚   日暮真央
しゅはまはるみ 日暮晴美
長屋和彰 神谷和明
細井学 細田学

(以上、映画.comより)

 

 

解説・あらすじ

映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作された作品で、前半と後半で大きく赴きが異なる異色の構成や緻密な脚本、30分以上に及ぶ長回しなど、さまざま挑戦に満ちた野心作。「37分ワンシーンワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描く。監督はオムニバス映画「4/猫 ねこぶんのよん」などに参加してきた上田慎一郎。

 

とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき……(以上、映画.comより)

 

 

予告

youtu.be

 

 

 

 

まえおき

 

映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作された作品『カメラを止めるな!』。

公開当初は都内2館だけでの上映でしたが、あれよあれよと口コミで評判が広がり、全国40館以上の拡大、加えて韓国での拡大上映も決まりましたね〜。(すんげぇ)

 

そんでこの映画、公開前にブロガー仲間のモンキーさんから激推しされてて、見ようとは思ってたんですよ。でも・・・

 

見る暇なかったし、タイミング合わなかったんだよ!!!!(笑)

 

そんでさ〜他にも観たい映画あったから、もう観なくて良いかな〜なーんて少々諦めてた時にコメントで「ご鑑賞ください!!!」って来たから「やっぱ見よう!!!」ってことで6月23日公開から1ヶ月経った7月27日に鑑賞しましたよ。

あおのりさん、読んでくれてますか?映画観てきましたよ!(笑)

 

ということで、さっそく感想に入っていきたいと思います。

 

 

 

 

ネタバレ気にしないで書きます。まだ観てないけど気になってるという方は絶対読まない方が良いと思います!

ネタバレ感想

 

普段こんなこと言わないし、言いたくもないんだけど、あえて言うわ!!!

 

「今年度ベスト1 !!!!!フォォォォオオ」

 

もう、笑ったし泣いたし何より最高の気分で劇場をあとにしたよ!

本当にありがとうございました!

 

よく映画を鑑賞になる方々って、みんな鑑賞作品のランキングとか付けるじゃないですか。

僕は大好きな映画とかはあるけど、ランキングとかは付けられないし、付けようとも思わないんですよ。だからそういったランキング系の記事も書かないんですよね。

でも今作に関しては、よく出来てるとか、楽しかっただけじゃなくて、俺の心に刺さるものもあったし、2018年に観た映画の中で1番 劇場をあとにした時の気分が良かったから「今年度ベスト1」と言わざるを得ないですね。

そんでももって色々語りたくなる映画でしたよね(笑)

 

というわけで、以降は色々と語り倒していきます。

 

 

 

印象に残った所、なんで今作を面白く感じたのか

 

 

37分間ワンカットのゾンビもの

 

今作は簡単に言ってしまうと前半と後半で赴きが変わる映画で、前半が長回しのゾンビものですよね。

この長回し部分が……文で説明するの難しいんですけど、ゾンビ映画を撮ってたのかと思ったら、一時中断されて、本当にゾンビが襲ってくる・・・っていう話をワンカットで見せるって感じだったじゃないですか。

僕ねぇ、、、その長回しの話が そんなに面白くなかったんですよ(笑)(笑)

というのも、観た人によって感じ方は違うと思うんですけど、前半の長回しは、ある人によっては「違和感」を抱いたり、「寒っ」と感じたり、「なんだよそれ!」とツッコミを入れたくなってしまったり、「これわざと??」と懐疑的になったり、とにかく色んな所に「ん?」と思える難点とも言えるようなポイントがあるじゃないですか。

たとえば……

  • メイクさんと俳優たちの会話になんとも言えない間が生じる(別に笑えない)
  • メイクさんの護身術ポンっ(サムイ)
  • 思いっきりカメラ目線でしゃべったり、カメラを落としたり、画面を拭いたりと、カメラマンの存在を意識させてしまうくだりが何度かあるのに、カメラマンに対して話しかけるくだりがないから存在を意識させたいのかさせたくないのか不明
  • 途中からカメラワークが吐きそうになるし、心底ダサい
  • 「こんなところに斧が」っていうウルトラ説明ゼリフ(これワザト!?って感じ)
  • 終盤、女にカメラ向け過ぎなうえに、キャーキャーうるさすぎる

とか色々ね。

ちなみに僕はどう感じたのかというと、そこそこ映画は観てる方ですから、上述したような難点で「わざとなのかな・・??ガチでやってんのかな??」といった感じで懐疑的な気持ちにさせられました。

だからか、素直に楽しめないというかモヤモヤしちゃって「面白くね〜っ」て感じてしまいました。

そのあとに何が起きるかも知らずに…。

 

 

 

 

制作あるあるが詰まった長回し撮影の一ヶ月前。 

 

長回しの展開が終了したら、いわゆる撮影秘話というかなんというか、長回し劇がまだ企画段階・準備段階だった頃の話が描かれますよね。

ここから長回し劇で監督をしていた日暮隆之がメインの話になるじゃないですか。

彼の話がね〜、かなり僕に刺さりました。

というのも、僕は映画を撮った事はないですけど、Web制作のディレクション(監督みたいなもん)ならしたことがあるんですよ。

で、何かの制作をディレクションするっていうのは、作り上げるもの自体は違くても大事な事とか大変な事ってだいたい似てるんですよね。

だから、あの1ヶ月前のくだりは個人的に「ああ、分かるわぁこの感じ」といった感じでめちゃめちゃ共感してしまって、監督・監督役(ややこしいなチキショウ!)をやっていた日暮さんにめちゃめちゃ感情移入してしまいました…。

 

共感できるポイントって色々あるんですけど、まず変わり者というか曲者ばっかりな所とかスゲエ分かりますわw

さすがにあんな「飲んだくれ」とか「下痢ッピマン」は周りにいないですけど、クリエイティブな場って変な奴が多いです(笑)

そして、イキって自分の意見をガツンと通してくるトガった奴とかよくいるわマジで。

 

な〜にが「ゾンビは斧持たないと思います」だコラぁ!マジでぶっ飛ばすぞ!!

 

あ、すいません取り乱しました。

ああいう奴、本当にいるんですよねぇマジで…(笑)

いや、意見を出すのはとても良い事ですけど、尊重が足りてないようなイキっただけの意見の出し方だとチームの輪を乱すだけなんで、本当にウザいです。

こういったチームの輪だったり制作を邪魔する曲者という存在は、映画制作に限らず組織には絶対と言って良いほど存在すると思うんですけど、芸能が関係してくる映画制作となると、あのムチムチした姉ちゃんみたいに

「私はやりたいんですけど、事務所的にNG」

とかクソめんどくせえ事を言う奴、絶対にいますよね…。

 

な〜にが「よろしくで〜す(腕ポンポン)」だコラぁ!マジでゲ○ぶっかけんぞ!!

 

あ、すいません取り乱しました。

ついでなんで本作で「アイドル松本逢花」を演じた「秋山ゆずき」ちゃんのTwitterとインスタを貼っておきますね。(割と好きなルックスなので応援してる)

twitter.com

www.instagram.com

 

はいっ話戻しますが、そんな曲者たちをね、まとめ上げて一つの成果を作り上げないといけない監督(ディレクター)って本当に本当に大変なわけですよ。

まして、一ヶ月という短期間で準備しないとイケナイ場合、リーダーシップ論でいうところの「先制型リーダーシップ」とか、「コマンディングリーダーシップ」っていう、簡単な話「監督の命令は絶対!逆らったら殺す!」みたいなリーダーシップを取って舵取りをしないとキツイんですよ。

でも日暮さんはどっちかって言うと、周りの意見を尊重しながら舵を取っていく「民主型リーダーシップ」で、それは短期間で何かを作らないといけない状況にあんまり向いてないリーダーシップなんで、あの状況に彼は向いてないんだよねぇぇ。

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そんで僕も日暮さんみたいに強く言えないタイプだから、大変な現場を経験して、自宅で熱燗かなんか飲みながら娘の写真みて涙を流す監督の姿を見て、僕もボロンボロン泣いてしまったんですよぉぉぉお。

誰もいなかったら「ウワァァァン分かるよ日暮さぁぁん」って言いたいぐらいでした(笑)

そんぐらい感情移入しちゃいましたね、、、僕は。

 

あとね、日暮さんみたいなタイプのリーダーって、周りに強くは言えないんだけど、その代わりに凄い周りを見れてるような気がします。

日暮さんだって撮影準備段階の時は演者やスタッフに強く言う事は出来なかったですけど、人一倍周りを見てるからアイツとアイツは出来てるとか、周りが気付いてない事に気付いたりしてましたよね。

そこら辺も分かってんな〜と思いました。(シナリオでそうなっただけで狙ってないような気もするけどね)

 

 

 

 

「生放送ゾンビ番組」それは真の面白さが爆発する瞬間

 

1ヶ月の準備期間を経て、いよいよワンカット一発撮りの始まり!

よっぽどの事がない限りカメラは止めません。

はいっトラブル続出!!

って感じで序盤の37分長回しの裏側が凄まじいテンポで展開されていきますが、もう最高でした。

上述した難点の全てが伏線であって、全てにそうなる理由があったということでね〜、ほんと笑えましたよ。

序盤の37分長回しシーンに懐疑的な気持ちを抱いてしまいモヤモヤしたからこそ、そのモヤモヤがブランコの助走のように僕の感情を後退させ、真の面白さが発揮された時に勢いよく感情を前に飛び出させてくれました。

なんか普通に日常生活でもさ、何かしらの謎がキッカケでモヤモヤ感情が生まれて、それがスパンッと解消された時ってめちゃめちゃスッキリするじゃないですか。

そんときの気分と似たようなものを感じましたね(笑)

 

そして "どんな物語にだって2面ある(『ワンダー 君は太陽』の名言)" っていうのを再認識したのと同時に、その2面全てを知るのと面白さが生まれるってのを認識しました(笑)

例えばそうだな〜、メイクさんと演者との会話に微妙な空気が生まれるやつ。

最初はつまらないギャグかと思ったんだけど、そういうことか!!

急に生じたアドリブだったわけですね〜。しかもメイクさんも急遽代役としてあてられた日暮さんの奥さんっていうことで……そりゃそーなるわってね。

語り出したらキリがないけど、ゲリッピさんもさ、最初は「ずっと座ってて何してんだろこの人…なに急にモソモソ動き出しての…?」と思ってたんですけど、そーいうことか!!!

吐きそうになるカメラワーク、死ぬほどダサいズームインズームアウトの連続、そーいうことか!!!

斧がある!っていうウルトラ説明ゼリフ・・・

そーいうことか!!!

っていうね。

最初は笑えなかったのに、それの裏側を知った時にあんなに笑えるのかと思いましたよ…(笑い疲れたぁ)

 

つーか、あのトラブル続出の状況で監督の日暮さんはよくやりましたよね(笑)

自ら役者をこなしながら裏方としても動いて危機的状況を打破していくという有能さ、、、あなためちゃくちゃ有能ですよ!!!

 

そして彼、当初は上述した民主型リーダーシップでしたけど、危機的状況が彼のリーダーシップを、短期間の制作や危機的状況に向いているとされる専制型リーダーシップ・コマンディングリーダーシップに少しだけ変えました。

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ギチギチに縮めたバネがいっきに解放されるかのように、製作準備段階で溜まったストレスが爆発した時、自分の思ったこと、作品を完成させる為に監督として言わなければイケナイ事を暴走しながらではありましたが、とりあえず言えてましたよね(それでも少しだけ気弱な所も残ってましたけど)

あの感じは専制型リーダーシップに近いです。役者に(アドリブ演技ではあったけど)ビンタまでかましてましたしね。

でも、あの状況はコマンディングリーダーシップじゃないと絶対に大失敗しますから、そこら辺も制作のいろはが詰まってるなぁと思えて面白かったです。

 

あと、短期間の製作や危機的状況に最も向いてるとされる専制型リーダーシップに変わった時、ドタバタでありながらも臨機応変に指示を出しながら危機的状況を乗り越えてく姿に呼応するかのように編集もテンポよくズバズバと進んで行くので、息をする暇もない楽しさがあって、超良かったですね〜。

まさに "たたみ掛け" って感じでしたよね(笑)

 

 

 

 

 

チーム製作における大切なことが詰まったラスト

 

ラストっていうか、言ってしまうと皆んなで組体操、櫓(やぐら)を組むくだりです。

あそこにチーム製作の大事な事が全て詰まってるように感じました。

僕もまだペーぺーなので、“チーム製作ってのは〜” とドヤ顔で語れないですけど、あえて言うと、チーム製作ってのは、"皆んな仲間"という意識を持って一つの何かを協力し合いながら作るものです。

当たり前のことだろって思いますでしょ。

確かに当たり前のことですけど、これを意識してない人が結構いるんですよ。

少なくとも序盤の登場人物はほとんど意識出来てないです。

変わり者だろうが曲者だろうがどんな奴がいたって良いんだけど、共通認識として、皆んなは同じ目的・目標を抱いた1つの仲間ってのが無いとダメなんですよ。

この意識があるだけで監督に対する意見の出し方1つだって変わってくるわけで、あんな「ゾンビは斧持たないと思います」なんて生意気な感じで言わなくなりますよ。

本作では、危機的状況がその大事な事を彼に気付かせたのか、あの生意気なイケメン俳優は作品を成功させる為に自ら櫓(やぐら)の一部となりました。

彼以外もそうです。

ゲリッピマンや飲んだくれ男など、作品を成功に導くにあたって邪魔者でしか無かった人達もドタバタではありつつも最後は協力して作品を完成に導いたんです。

作品を成功させる、完成させるという目的が全員一致した瞬間なんですよ、あの組体操は。

展開として「組体操なんてんなアホなwww」

と思った方もいるかもしれませんが、あのシーンにはチーム製作の大事な事と、皆んなで何かを作り上げた時の感動が詰まった名シーンになっていたと僕は思います。

だって、みんな良い顔してたでしょ?達成感を抱いた人たちはあんな顔するわけですよ(笑)

そんな彼らの姿を見て、僕は、、、モチのロンで笑いながら涙をこぼしました。

加えて家族愛まで感じさせる終わらせ方までされたら涙腺ガバガバの脱水症状yeah!ですよ(大げさ)

 

 

 

 

 

おわりに

 

はいっ、というわけでね、心底楽しんだってのは伝わったとは思うんですけども、本作から感じる事が出来た製作における大事な事ってのは、なにも映画制作だけに限らず、ある目的を目指した何人かで構成された組織の中で働く人たち皆んなに通じる大事な事が詰まっているように僕は思えますので、、、そうだな〜

新社会人とかに教訓ムービーとして見せる映画としても良いんじゃないですかねアハハh〜(割と本気でそう思ってる)

 

いや〜それにしても本当に楽しかった。

「やっべ〜本当に楽しかった〜どうしようこの爆発寸前のプラス感情は!!!」って感じで楽しくて楽しくてどうしようもなくなった感情は人をどうさせるのかと言うと、拍手させるんですね(笑)

本当に拍手したくなる映画で、僕が観た劇場では公開から一ヶ月経っても拍手がおきてました。

 

 

 

 

Fin

 

 

本作の長回しも凄かったけど、他に凄いのもありますので、よかったら読んでみてください!

www.shi-man6354.com

 

 

 

 

 

余談

 

日暮隆之役の濱津隆之さん、顔と演技が凄いよかったな〜。

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